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2007年03月30日
共感呼ぶ女将の闘病記
故船越英二さんの娘・平野洋子さんの著書「梅一夜」
神奈川県・湯河原温泉の高級旅館「旅荘・船越」の女将・平野洋子さんの著書「梅一夜(祥伝社刊)」が話題になっている。平野さん自身のパニック障害・うつ病との闘病体験をもとにした小説が、同じ病いに悩む人々を励ましているという。
平野さんは、先頃他界した俳優の故船越英二・女優長谷川裕見子夫妻の娘で、夫妻が1965(昭和40)年に開業したのが「船越」。兄の栄一郎氏が俳優業に進んだことから、洋子さんは不本意ながら、27歳で家業を継ぐことになった。
近年はホームページを工夫し、顧客の獲得に成功しているが、サラリーマンである夫を頼ることはできず、長時間労働やストレスが原因で、洋子さんは03年にパニック障害とうつ病を発症した。何とか死との戦いを乗り越え、第一線に復帰したものの、現在も治療を続けている。
「梅一夜」は、湯河原を舞台に旅館の女将である主人公「私」が、めまいや呼吸困難など、パニック障害やうつ病の症状に悩みながらも、周囲の人々の助けや湯河原の豊かな自然に癒されてゆく様子を描いた「限りなくノンフィクションに近いフィクション」作品だ。
「治療の一環だと思って、自分の日記を整理してみた。回復した方が書かれた手記は少なくないが、闘病中の患者が書いたものは珍しいと思う。読者からは『涙が止まりませんでした』『もう一度生きてみようと思った』『突然うつ病になった妻と、自然に接することができるようになった』など、お礼や共感のお手紙をすでに百通以上いただいている」と平野さん。
この作品は昨年6月に発売され、「第五回湯河原文学賞・最優秀作」を受賞した。同賞の審査員の一人で作家の西村京太郎氏も「生きる資格がない者などいない 本書は人生への真摯な応援歌である」と絶賛している。
しかし出版社との契約では、一年以内に初版3500部を完売しないと絶版になってしまうという。平野さんは、「4年間も治療を受けながら、旅館の女将として働いている自分を知っていただくことで、同じ病気に悩む方やその家族に希望を与えたい。そのためにも絶版にはしたくない」と話している。
同書の問い合わせは、
旅荘 船越
〒259-0314 神奈川県足柄下郡湯河原町宮上388
TEL. 0465-63-2754 FAX. 0465-63-8877
URL. http://www.nande.com/funakosi/
まで。
投稿者 futeikibusiness : 2007年03月30日 22:01
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